アクテイブシニアのリタイア後の楽しみ方 No. 40 初めての海外旅行(イギリス)の思い出

「初めての海外旅行から始まる人生の変化:趣味とビジネスへの転機」

初めての海外旅行は、私にとってその後の人生に大変大きな変化をもたらし、大きな成果があったような気がします。

その時から始め、今でも続いている習慣や趣味について書こうと思います。

1.海外旅行の準備

海外旅行は行く前の準備が大変ですがとても大事で、このことが旅の成否に繋がります。

私は旅行に前には、その国や都市の歴史、文化および特産品などを調べることにしています。現地に行った時の楽しみが、倍増すると思います。

旅行社のツアーで行くと、まったくの下知識も無く有名な観光地に連れていかれ、旅行後の記憶もあいまいになってしまいます。

ヨーロッパを旅行する前には、聖書を読むことをお勧めします。イタリアに行くときは特に、ギリシャ神話、旧約聖書は絶対読んでおくことをお勧めします。

今でも海外旅行に行く前は、下調べをすることにしており、行く前から楽しいひと時を味わっています。

 

2.イギリス旅行の時から始まったカップとソーサー収集の趣味

初めての海外旅行でロンドンに行った時、ガイドブックに載っていたポートベローと言う場所の朝市(蚤の市)に行きました。

家並みが昔からカラフルで世界中から観光客が訪れます。ここでは多くの骨董屋があり、アンティーク調の家具、食器や古本が売られていました。この写真は今のポートベローの写真です。

私は生まれて初めての海外旅行時に、ジプシーの叔父さんから安物の紅茶用のカップとソーサーを購入しました。それまでは食器などまるで興味がなかったのですが、これを皮切りにカップとソーサー収集を始め、今でもヨーロッパ各国の100客以上のコーヒーや紅茶のカップ&ソーサーを持っております。

上の写真は日本でも有名な、ウエッジウッドのワイルドストベリーと言うシリーズのカップ&ソーサーです。

 

ヨーロッパの有名な食器の多くは、一般にはカオリンと言う粘土を焼いて作らる磁器と言う種類のものです。

磁器の製造は、元々中国で三世紀ごろに始まったと言われています。

日本に伝わったのは17世紀ごろと言われ、、ヨーロッパには同時期オランダの東インド会社と言う貿易会社から伝わったと言われております。

ヨーロッパに伝わると、白くて透き通るように薄くて固い磁器に、各国の王侯貴族たちは夢中になり、自分たちで作れないか競争をしたのだそうです。

ヨーロッパで一番に完成したのが、ドイツのマイセンの工場で1710年からの創業です。

マイセン製のカップ&ソーサーですが、今でも超高級品で、高いもので一脚10万円を超えるものも多くあります。

 

4.イギリスでの磁器の独自進化

さてイギリスに話を戻すと、残念なことに磁器の製造に欠かせないカオリン粘土は、イギリスでは産出しませんでした。

それでもイギリスでは1748年にロンドンの工房で、動物の骨を焼いて灰にしたものを粘土に混ぜて食器を焼くと、やわらかいが丈夫で透明度のある焼き物が出来上がりました。

その後改良をし続けて、1790年にはスポードの窯で牛の骨を使った、本格的な白い食器の製造に至りました。

皆さんも聞いたことがあるかと思いますが、「ボーンチャイナ(Bone China)骨の焼き物」が完成したわけです。

私も勘違いしておりましたが、ここでのチャイナ(China)は英語では中国の意味ではなく、焼き物(磁器)の意味だそうです。

英語でChinawareは陶磁器の訳ですが、中国が発祥地なので英語もchinaが使われたのだと思われます。

 

イギリスの食器のメーカーには、

1.ボーンチャイナの先駆者である、Spode(スポード)窯

今はほとんどが廃盤になっています

2.Wedgewood(ウエッジウッド)

ウエッジウッドは日本では誰でも知っている、一番人気のメーカーです。

今でも高級デパートの食器売り場の定番品です。

私のお気に入りのターコイズと言うシリーズです。

ターコイズはトルコ石のことでが、色の種類としてもターコイズブルーと言われ明るい緑みの青の色でとても美しいカップです。

私の持っていますが、今調べると1客16,500円します。

子供に人気のピーターラビットのシリーズで、日本でも結婚式のお祝いに送ったりされることが多いシリーズでした。

3.Minton(ミントン)今はウエッジウッドの傘下

1851年のロンドン万博で「世界で最も美しいボーンチャイナ」と称賛された、「ハドンホールシリーズ」のティーカップです。

1948年に発表されて以来、ミントンのシンボリックなデザインとなった「ハドンホール」。 デザインは、イギリスの古城ハドンホール城にかけられていたタペストリーにインスパイアされて作られたもので、パッションフラワーやパンジーなどの花々が12色もの絵の具を使って贅沢に描かれているそうです。

4.Royal Albert (ロイヤルアルバート)

1896年創業で、Royalの称号からもわかりますが、英国皇室ご用達だったとのことで、英国ビクトリア女王に愛されたメーカーだそうです。

私は装飾が凝り過ぎていて、個人的にはあまり好きだはありません。

5.Royal Crown Derby(ロイヤルクラウンダービー)

1750年創業で、ヴィクトリア女王より王室御用達を賜り、英国王室を始め、王候貴族上流階級に愛され、その確かな技術、高い品質、美しいデザインは、イギリスで格調高いライフスタイルの象徴とされてきているそうです。

6.Royal Doulton(ロイヤルドルトン)

1815年から操業し、1901年にはエドワード7世から王室御用達の栄誉を受け、「ロイヤル」を冠することを許されました。

英国には他にも食器メーカーがあり、さすがに紅茶の国と言った感じです。

 

3.趣味から転じて、並行輸入ビジネス

私は最初の海外旅行のカップ&ソーサーの購入を手始めに、今から約40年以上前ですが、趣味から転じ、まだ日本では並行輸入を行っている人が居なかった時に、片手間のアルバイトとして食器の輸入を始めました。

その当時は、Emailも無く、注文も郵便局を使い、代金の支払いはクレジットカードで行いました。

売る相手は、親戚、友人や会社の人達で市販価格より安く提供したので、結構売れました。

その後のヨーロッパ旅行時には、旅のついでに食器の買い付け先を探し回ることも多くなり、楽しみが増えた感じでした。

 

当時の私は、実際には実現しませんでしたが、東京の青山辺りに、カップ&ソーサーを扱うお店を開きたいと真剣に思っていました。

その時考えていたお店の名前は、「The Cup&Souse」でした。

今から40年以上前、独身の私の部屋の壁には、お手製の飾り棚を設け、60客ぐらいのカップを飾って喜んでいました。

友達が遊びに来ると、今日の気分で気に入ったカップを取ってもらい、コーヒーや紅茶を振舞っていました。

ただ日本人にも二種類の人が居て、中身が同じなら何で飲んでも同じだと考える人、その場の雰囲気やその時の気分でカップを選ぶ人がいました。

私は自分では後者の人間だと思っております。

なおロンドンにはもう30年以上行っておりませんが、近い将来女房と一か月程度滞在する、旅行を考えています。

 

今回のブログは、完全に脇道にそれてしまいましたが、今回はこの辺で閉めたいと思います。

 

 

 

 

 

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