アクテイブシニアのリタイア後の楽しみ方 No. 16 バリ島アクティブシニア・タウン構想(その3)

アクティブシニア・ヴィレッジ構想(バリ島)(その3

     (健康で生きがいのあるシニアライフの創造)

本テーマ

今回は、前回のNo.15アクテイブシニア・タウン構想(その2)の続編で、「どうしてバリ島に造ったら良いのか?」から始めたいと思います。

前回も書きましたが、一年中温暖な気候日本と比べて割安な生活費有効な資産運用、海が奇麗で自然が豊かな場所、これらの項目をクリアーできる場所は、東南アジア内には他に幾つかあると思います。

ただ日本人がリタイア後に健康で生きがいを持って、尚且つ、出来る限り長生き出来る場所が必要なわけです。そういった中で私が一番に推奨する場所が、バリ島です。

3.なぜバリ島なのか

以前に私の知り合いが、サラリーマン時代から「退職後は、温暖で海の奇麗な沖縄に移住するんだ」と言っていた人がおりました。当時サラリーマンだった私は、大変羨ましい話として聞いておりました。

そして3夫婦がまとまって、実際に沖縄の島に移住しました。最初の内は、家の目の前に素晴らしい海が広がり、まさに老後にあった静かで落ち着いた生活が、繰り広げられたそうです。

しかし半年もすると、一夫婦が東京に戻ってしまったのをきっかけに、最終的には全員ここでの生活をあきらめてしまいました。

私は何故彼らが戻ったのか、大変気になり尋ねてみました。答えは、毎日やることが無く、退屈な生活が耐えられなかったそうです。

4)バリには文化がある

バリ島はインドネシアのほぼ中央に位置する、5,532平方Kmと東京都の約2.5倍の広さの島です。

日本人の中にはバリがインドネシアだと言うことを知らず、別の国と思っている人がよくいます。日本からは直行便で約7時間、時差はわずかに1時間遅いだけです。

  バリが他のリゾートと大きく違う点は、バリには文化があることです

      主な観光地は島の南側に集中しております。

①バリ絵画

バリ絵画の村:ウブドゥ(UBud)を中心に、他の絵画の村としてバトィアン(Batuan)、ブンゴセカン(Pengosekan)などがあります。

バリ絵画の歴史は古く、起源は16世紀後半、元々ジャワ島にいたマジャバイト王朝がイスラム勢力から逃れるため、バリ島に移った頃からと言われております。その後は、王宮の装飾絵画として発展していきます。その当時の絵画は、ヒンドゥの神々や古代インドのラーマヤナ(叙事詩)が題材になっていました。

         トラディショナルの絵画

その後バリ絵画は大きな転換期を向かえます。それは1920年代で、その当時はまだインドネシアがオランダの統治下でしたが、ドイツ人画家で音楽家でもあるワルター・シュピースとオランダ人画家ルドルフ・ボネらが、ウブドの領主に招かれます。そこにバリ人の画家たちも加わり、バリ絵画が開花したのです。

その後も常夏の楽園のバリにあこがれた多くの西洋人画家たちが集い、バリ絵画を国際水準まで引き上げたのです。

西洋の画家たちは、バリの人たちにキャンバスや絵具を与え、独自の絵画スタイルが誕生したわけです。当初の題材としては、日常の生活や風景を描いたものが多かった。

バリの農家では今でも伝統が守られており、機械を用いることも無く、田植えも脱穀も手作業で行われております。

第二次世界大戦後は、オランダ人画家アリー・シュミットの指導のもと、ヤングアーティスト・スタイルが生まれ、農村の風景などをテーマにした作品が多く誕生したわけです。

1970年代には、花鳥を描いたものが加わり、プンゴセカン・スタイルと呼ばれるようになりました。                          

                        

最近でも新しい感覚で、エネルギッシュな絵画が続々と登場してきている。

   バリダンスを題材にした絵画も多い。

上の絵はマンガチックに描かれた独自の作風で、バリでは有名なSoki(ソキ)と言う画家の作品です。飾ると家が明るくなるので、私もソキの絵を2枚ほど東京の実家に飾っています。

これらの絵画の中心となっているのがウブド(Ubud)村で、小さな村に本当に多くの美術館や画廊が点在しています。

Ubud村の子供たちは、将来の画家を目指して、小さいころから村の絵画教室に通って絵の勉強しています。

バリに行くたんびに新しいタイプの絵画が出てきており、ついつい見せられては買ってしまい、今では10数枚のバリの絵を所有っするに至っております。

②木彫り

木彫りの村マス(Mas)

バリの木彫りの起源は15世紀にさかのぼり、ヒンドゥー教の僧侶がジャワ島からバリ島へ渡って来たことから、始まったと言われています。当初はヒンドゥー寺院の建物や装飾品が木彫りで作られたそうです。

今でもバリの多くの家で用いられている、木彫りの扉

その後は魔除けや守護神を題材にしたものや、祭事に用いられる仮面(トペン)などが木彫りで作られるようになった。

インドネシア人の友達に、仮面をコレクションにしている者がおります。ただ夜に、仮面を見ると怖いんだと言っておりました。

固い1本の丸太のチーク材から、見事に掘り出した作品です。モチーフにはバリで盛んな、闘鶏用の鶏が用いられております。

バリダンスの踊り子をモチーフにした作品も多くあります。

この木彫りは、インドの神話に出てくる神の鳥ガルーダをモチーフにしたものです。ガルーダは、インドネシアの伝説や神話の中にもたびたび登場し、インドネシア国営航空の名前にもなっています。

他にも固い黒檀(コクタン)を材料に用いたものや、日本で香りがする扇子に用いられる、ビャクダンの木を使った木彫りもあります。

最近では、観光客のお土産として人気なものに、比較的柔らかい木を使ったモダンな果物や動物をモチーフにした木彫りが出回っている。

インドネシアの果物をモチーフにしたもので、インテリアとしても人気です。

バリのネコの木彫りは、お土産の定番になっており、私の日本の自宅にも何匹か居ります。

終わりに

今回は、バリの文化の中の絵画と木彫りに関して書かせていただきました。

私は以前検討していたアクテイブシニア・ビレッジ構想の中で、アクティビティのプログラムの中に、絵画教室や木彫り教室などを入れようと思っておりました。

バリ島に関しては、まだまだご紹介したいことが山のようにありますが、ページ数も多くなりましたので、再度ここで一旦閉めさせていただきます。

次回のブログも、引き続きバリ島の魅力に関して、書こうと思っておりますので、ご期待ください。

 

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